何でも質問箱
2025年01月27日号
審査部審査番号号
半導体後工程とは?
- 前工程で形成されたウエハーを個別のチップに切り出し、製品として完成させるプロセスです。
半導体製造の後工程では、最終製品の品質と性能を確保するために、次のような多段階のプロセスが連続して行われます。①ダイシング(ウエハーを切り出し、個別のチップに分割)②マウンティング(チップを基板に取り付け)③ワイヤーボンディング(チップと基板を金属ワイヤーで接続)④モールディング(チップを樹脂で包み込み、保護)⑤検査・試験(製品の動作確認や品質チェック)
これまで半導体の製造では、密度の高い回路を作ることが重視されてきましたが、近年では後工程の精度を高めることに注目が集まっています。これは、回路の密度を高めることに限界が見えてきたためです。そのため、半導体の性能を高めるためには、回路の密度以外の方法が必要とされています。高い技術で後工程の製造を実施することが、これからの半導体製造に欠かせない視点です。