何でも質問箱
2024年07月08日号
審査部審査番号号
新紙幣の肖像画になった人物は?
- 一万円は渋沢栄一、五千円は津田梅子、千円は北里柴三郎の肖像が描かれています。
一万円札に描かれる渋沢栄一は、生涯に約500社の起業に関わったとされ、「日本近代社会の創造者」と称されます。五千円札には欧米の学術雑誌に論文が掲載された最初の日本人女性といわれ、女子英学塾(現・津田塾大学)を創立するなど、近代的な女子高等教育に尽力した津田梅子が描かれます。千円札の肖像となる北里柴三郎は日本の「近代医学の父」として知られ、破傷風菌の純粋培養や血清療法の確立、ジフテリアと破傷風の抗血清開発など、細菌学の分野で多大な功績を上げました。
日銀は7月3日の新紙幣発行を控え、6月末までに約52億枚の新紙幣を準備したと明らかにしました。25年3月末までに、計74億8千万枚の新紙幣を用意する予定です。新紙幣には肖像画の向きや各種の模様が見る角度によって変化する「3Dホログラム」が世界で初めてお札に採用され、偽造防止に役立つと期待されます。一方で発行に便乗し、従来の紙幣が使えなくなるとウソをつき、新紙幣との交換名目でだまし取る詐欺が発生する恐れもあると警戒されています。現行の紙幣は引き続き使用可能なため注意しましょう。